すり出し技法での作品は銀材(地金)から作り始めます。 |
リングサイズの号数に応じた長さを測りケガキで線引きした銀材を 糸鋸を使って正確に切断します。 |
地金にバーナーを当て真っ赤になるまで加熱します。 ※あまり加熱し過ぎると地金は熔け始めるので注意します。 |
銀材が真っ赤になったらすぐに水に浸けて冷やします。
これは『焼きなまし』という工程で地金を軟らかくして加工しやすく するためです。 |
タガネを加工した刻印(自作)を使って模様を入れ始めます。 |
出来上がりの模様が等間隔になるように刻印を打ちます。 |
刻印を入れた後、鉄心に当てて木槌で叩きながらだいたいの
形に曲げていきます。 |
銀を接合する為に使う銀ロウです。
3分ロウ、5分ロウ、7分ロウ、早ロウと熔ける温度の違う種類があり ロウ付けする銀材質により使い分けます。 ポンプに入っているのは練りロウで扱いが簡単です。 |
接合する部分にフラックスという銀ロウを熔かすための液体を塗り
その上に小さく切った銀ロウを乗せロウ付けします。 この工程は簡単に言えば銀と銀の溶接です。 バーナーは炎の先が細く出るものを使います。 |
ロウ付け後デュクセルという薬品を水ないしお湯で溶いて液体を
造りリングを浸けて酸化皮膜を取り除きます。 |
鉄心とゴム槌を使いサイズ調整と形を整えてリングの形にします。 |
粗目から細目のヤスリをかけた後に磨きを何工程も掛けて丁寧に
仕上げていきます。 |
桜の刻印リングの出来上がりです。 |